勉強法の効く・効かない早見表
よく言われる勉強法を、研究で「効く」「条件しだい」「当てにならない」に分けました。気になるやり方を選ぶと、根拠と記事にすぐ進めます。
内訳:効く 8/条件しだい 5/当てにならない 9(全22項目)
- 効く複数の研究で効果が確認されている
- 条件しだい効く場面と効かない場面がある
- 当てにならない研究で支持されていない、または逆効果
悩みから
判定から
勉強法の一覧
効く記憶・覚え方・メタ分析あり
本を閉じて思い出す練習(テスト効果)
よく言われること:読み返す方が覚えられる
読み返すより、本を閉じて思い出す方が1週間後に多く残りました。答え合わせをすると効果はさらに大きくなります。
記事を読む:思い出す練習(テスト効果)は、読み返すより覚えられるのか効く記憶・覚え方・メタ分析あり
日をあけて復習する(分散学習)
よく言われること:一気にまとめて覚える方が早い
同じ復習時間でも日をあけると忘れにくく、約1,350人の研究では最終テストの正答が64%多くなりました。間隔は使う日から逆算します。
記事を読む:間をあけて復習すると忘れにくいのはなぜ?分散学習の研究でわかったこと効く記憶・覚え方
暗記カードを1束で回し、すぐ外さない
よく言われること:覚えたカードはすぐ外して小分けにする
小分けにせず1束で回し、1回正解しただけで外さない方が長く覚えられました。
記事を読む:暗記カードの効果的な使い方。研究でわかった「分けない・すぐ外さない」効く記憶・覚え方・メタ分析あり
学んだあとに眠る
よく言われること:徹夜で詰め込んだ方が点が取れる
学んだあとに眠ると忘れにくくなります。夜に覚えて朝に復習した人は、6か月後も多く覚えていました。
記事を読む:寝る前の勉強は記憶に残りやすいのか。睡眠と記憶の研究でわかったこと効く勉強法・メタ分析あり
人に教えるつもりで学ぶ
よく言われること:教えるのは理解してからでよい
教えるつもりで学ぶだけでも効果があり、何も見ずに実際に説明すると1週間後まで残りやすくなりました。
記事を読む:人に教えるつもりで学ぶと覚えやすいのか。「教える効果(プロテジェ効果)」の研究効く続け方・習慣・メタ分析あり
「いつ・どこでやるか」を決める(if-thenプラン)
よく言われること:やる気があれば続く
「もし〇〇したら△△する」と決めると、目標の達成に中〜大の効果が報告されています。
記事を読む:「いつ・どこでやるか」を決めると勉強は続くのか。実行意図(if-thenプラン)の研究効く時間・計画
過去の実績から勉強時間を見積もる
よく言われること:計画どおりに進むはず
人は作業時間を短く見積もりがちです。過去の実績を基準にし、作業を細かく書き出すと計画は現実に近づきます。
記事を読む:勉強の計画が毎回倒れるのはなぜか。計画錯誤の研究でわかったこと効くAIと独学・メタ分析あり
自分の言葉で説明する(AIの説明を読むより)
よく言われること:上手な説明を読めば理解できる
上手な説明を読むより、自分で説明した方が学びは大きいことがわかっています。AIは説明役より、説明の確認役に向いています。
記事を読む:AIに説明させるより、自分で説明した方が覚えられるのか。自己説明と生成効果の研究条件しだい勉強法・メタ分析あり
種類の違う問題を混ぜて練習する(交互練習)
よく言われること:1種類ずつ集中して解く方がよい
数学の問題や絵の見分けでは、混ぜた方が後のテストで伸びました。単語の暗記では、まとめて練習した方がよい結果でした。
記事を読む:1種類ずつより、混ぜて練習した方が身につくのか。交互練習(インターリービング)の研究条件しだい勉強法・メタ分析あり
ノートを手書きでとる
よく言われること:手書きの方がはっきり覚えられる
有名な「手書きが勝つ」実験は追試で差が出ず、まとめた分析では手書きがわずかに有利でした。大切なのは言い換えと見直しです。
記事を読む:ノートは手書きとパソコン、どちらが覚えられるのか。研究でわかったこと条件しだい集中・環境
25分勉強+休憩(ポモドーロ)
よく言われること:25分が集中の最適な長さ
時間を決めて休むと疲れや気の散りは減りやすい一方、成績が上がる証拠や「25分」が最適という証拠はありません。
記事を読む:ポモドーロ・テクニック(25分勉強+休憩)は効くのか。休憩と集中の研究条件しだいやる気・心・メタ分析あり
物のご褒美でやる気を出す
よく言われること:ご褒美があれば続く
約束した物のご褒美は、もともと好きな勉強への興味を下げやすい一方、ほめ言葉や手ごたえは興味を高めます。
記事を読む:ご褒美で勉強を続けるのは逆効果か。やる気と報酬の研究(アンダーマイニング効果)条件しだいやる気・心・メタ分析あり
努力をほめる・成長マインドセットを持つ
よく言われること:考え方を変えれば成績が伸びる
平均すると効果はごく小さく、成績が伸び悩んでいる生徒など一部で効果が見られました。
記事を読む:「頭がいいね」より「工夫したね」とほめるべきか。マインドセット研究とその再現当てにならない記憶・覚え方
何度も読み返す
よく言われること:くり返し読めば覚えられる
直後のテストでは読み返しが上回っても、1週間後には思い出す練習に逆転されました。
記事を読む:思い出す練習(テスト効果)は、読み返すより覚えられるのか当てにならない記憶・覚え方
すらすら読めたら「覚えた」と判断する
よく言われること:読めた手ごたえは覚えた証拠
すらすら読める手ごたえは、覚えたかどうかの目安になりません。本を閉じて確かめるのが確実です。
記事を読む:覚えたつもりなのにテストで書けないのはなぜか。「わかったつもり」の研究当てにならない勉強法・メタ分析あり
蛍光ペンで線を引く
よく言われること:線を引けば大事なところが頭に入る
線を引くだけでは理解は深まりません。読み終えてから要点だけを選ぶ練習をすると、使い方は改善できます。
記事を読む:蛍光ペンで線を引く勉強法は効くのか。研究でわかったこと当てにならない勉強法
学習スタイル(視覚型など)に合わせて学ぶ
よく言われること:自分の型に合う方法なら成績が上がる
好みの学び方はあっても、型に合わせて学べば成績が上がるという証拠はほぼありません。
記事を読む:「自分は視覚型」は本当?学習スタイル説を研究で確かめる当てにならない続け方・習慣
意志の力で誘惑に耐える
よく言われること:続かないのは意志が弱いから
続く人は誘惑に耐えるより、耐えずに済む環境と習慣を持っていました。「意志は使うと減る」説は大規模な追試で再現されませんでした。
記事を読む:独学が続かないのは意志が弱いからか。自制心と環境づくりの研究当てにならない集中・環境・メタ分析あり
歌詞つきの音楽を聴きながら読む
よく言われること:好きな曲なら集中できる
読む勉強では音楽で理解度が少し下がり、歌詞つきの曲が最も不利でした。好きな曲でも同じでした。
記事を読む:音楽を聴きながらの勉強は集中を妨げるのか。歌詞あり・なしで変わるBGMの研究当てにならないやる気・心・メタ分析あり
試験の直前に不安を書き出す
よく言われること:書き出せば本番で頭が真っ白にならない
最初の研究では点が上がりましたが、大規模な追試や実際の試験では効果が再現されませんでした。
記事を読む:テストで頭が真っ白になるのはなぜか。試験不安と「不安を書き出す」研究当てにならないやる気・心
大人になってからの学び直しは不利
よく言われること:年をとると覚えられない
年齢で下がるのは処理の速さなど一部です。語彙は60代まで伸び、高齢でも新しい技能を学ぶと記憶が伸びた研究があります。
記事を読む:大人の学び直しは若い頃より不利なのか。年齢と学習の研究でわかったこと当てにならないAIと独学
AIに答えを聞いて写す
よく言われること:AIを使えば早く身につく
答えを出すAIを使った高校生は、AIなしのテストで成績が下がりました。ヒントだけを出すAIでは下がりませんでした。
記事を読む:AIに答えを聞くと勉強は身につかないのか。研究でわかった「使い方の分かれ目」
このページについて
内容は、独学の科学で公開している記事(それぞれ論文などの出典を確認済み)をもとにしています。多くの研究は大学生や短い課題が対象で、社会人の長い独学にそのまま当てはまるとは限りません。「効く」と判定したやり方も、自分に合うか小さく試して確かめてください。